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一家に一台はあたりまえ!?血圧計の選び方【2025年2月号】

[2025.01.14]

 

みなさんのお家には血圧計がありますか?

塩分摂取量の多い日本人にとって、一家に一台必要なのが「血圧計」です。実は、日本では血圧計の普及率が驚くほど高く、約4,000万台もの家庭用血圧計が存在すると推定されています。これは、ほぼ一家に一台の割合で血圧計が普及していることを意味します。また、厚生労働省の調査によると、70歳以上の方では62.9%が過去1年間に家庭で血圧測定をしたことがあると報告されています。

では、お家で血圧を測る場合、どのような血圧計を選べばよいのでしょうか?

血圧計を選ぶ際は、測定精度、使いやすさ、そして自分のライフスタイルに合っているかどうかを考慮することが大切です。正しい血圧計の選び方と使用方法を知ることで、より効果的な健康管理が可能になります。それぞれの血圧計の特徴や選び方のポイントについて学んでみましょう。

家庭で使える血圧計の種類

家庭で使用できる血圧計は、主に上腕式と手首式に大別されます。日本高血圧学会では、家庭血圧測定においても、より正確な測定が可能な上腕式を推奨しています。上腕式には、上腕を入れるだけの全自動タイプと、カフを巻く腕帯巻きつけタイプがあります。最近では測定データをスマートフォンと連携できる機能を持つ製品も増えており、長期的な健康管理に役立てることができます。

 

①上腕式(全自動タイプ)
  • 腕を差し込むだけで測定できる自動式です。
  • 最も簡単に正確な測定が可能ですが、サイズが大きく、持ち運びには不向きで価格も高めです。

 

②上腕式(腕帯巻きつけタイプ)
  • 自分で上腕にカフ(腕帯)を巻くタイプです。
  • 正確な測定結果を得るためには、腕に巻くカフを正しく装着することが大切です。
  • コンパクトで持ち運びが容易です。

 

③手首式
  • 手首に巻くタイプで、最もコンパクトで持ち運びやすいのが特徴です。
  • 手首の高さが測定値に影響を与えるため、正確な測定には適切な姿勢が重要です。

私にはどの血圧計が合っている?

 

 

迷ったらコレ!万人にオススメの血圧計

一番のおすすめは「上腕式の腕帯巻きつけタイプ」です。

このタイプは医療機関でも使用されており、カフを正しく装着することで信頼性の高い血圧測定が可能です。また、全自動式と比較してコンパクトで安価であるため、一般家庭にも導入しやすいです。一人でカフを巻くのがやや難しいのですが、最近では片手で簡単に腕に巻けるフィットカフや、正しく装着できたかをチェックする機能が搭載されているモデルもあり、高齢者や血圧測定に不慣れな人でも使用できます。

旅行や出張時にも持ち運びが可能であることも魅力の一つです。手首式ほどではありませんが、旅行カバンに入れて持ち運ぶこともできます。上腕式腕帯巻きつけタイプ血圧計は正確性、使いやすさ、コストのバランスが取れた選択肢として、多くの人々に選ばれています。

 

正確な血圧を最も簡単に測りたい人へ
正確性と使いやすさを最重視する人に特におすすめなのは「上腕式全自動タイプ」の血圧計です。
 
このタイプは、腕を差し込むだけで自動的に測定が行われるため、カフを巻く手間がなく、簡単に正確な血圧を測ることができます。特に、高齢者や身体に不自由がある方には便利です。カフの装着ミスが起こりにくく、毎回正しい姿勢で測定できるため、安心して使用できます。また、操作がシンプルなので、血圧測定に慣れていない方や機械操作が苦手な方にも適しています。
 
ただし、サイズが大きめで設置スペースを必要とするため、自宅の環境を考慮する必要があります。また、他のタイプと比べて価格が高めなので、予算とのバランスも検討しましょう。
 
上腕式が使えない人、携帯性を最重視する人へ
携帯性を重視する人にとって魅力的な血圧計は「手首式血圧計」です。
 
特に、頻繁に外出する方や旅行好きの方にとっては、コンパクトで軽量な手首式血圧計が一つあると便利でしょう。スーツケースやバッグに簡単に収納でき、どこでも手軽に血圧を測定できます。
 
上腕式に比べて比較的安価なため、予算を抑えたい方にもおすすめです。寒い季節で厚着をしている時にも上着を脱ぐ必要がないので、寝室やリビングでさっと測定でき便利です。また、上腕が太い方や短い方は上腕式では測定しずらいため、手首式も試してみるとよいでしょう。
 
ただし、手首式は上腕式に比べて測定精度が劣る傾向があることに注意が必要です。おおよその血圧傾向を把握するには適していますが、医療目的では好ましくありません。また、正確な測定のためには、手首を心臓の高さに保つなど、正しい姿勢で測定することが重要です。
 

まとめ

血圧計選びのポイントは、自分のライフスタイルと優先事項(正確性、使いやすさ、携帯性、予算)を考慮することです。どのタイプを選んでも、正しい姿勢で定期的に測定し、結果を記録することが重要です。健康管理の第一歩として、自分に合った血圧計を選び、日々の測定を習慣化しましょう。
 
 
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