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健康づくりブログ

オミクロン株について②(2022.09.11更新)

前回(オミクロン株について①)では、公立陶生病院 感染症内科 武藤先生から

・オミクロンってどんな症状が出るの?

・症状が改善するまで何日かかるの?

・オミクロンに感染すると、どんな経過になるの?

・後遺症はどうなの?

について教えていただきました。

https://maeno-clinic.com/?p=3177

今回はオミクロンについて第二弾です。

オミクロンは発症が早い?

オミクロンは明らかにデルタよりヒトからヒトへの発症が早いです。最大7日間とも言われていますがもっと早いです。 (オランダからの報告)

感染してから発症するまで

  オミクロン 3.2日間

  デルタ   4.5日間

誰かが発症して次の人が発症するまで

  オミクロン 3.45日

  デルタ   4.05日

とりあえず3日‼って覚えておけばOK。5日間かかることはマレだそうです。

「月曜日に家族が発症したら、水曜日か木曜日には自分が発症する」っと思って下さい。当たります。

逆に、5日経っても何も症状が出なければ、とりあえず発症からはセーフって思っても良いかもしれません。もちろん、無症状の感染者もいますので、感染対策はしっかり行いましょうね。

フランスじゃないよ。オランダだよ。

Euro Surveill. 2022 Feb 10; 27(6): 2200042.

 

検査はいつ頃消えてくれるの?(陰性になるの?)

 

PCRがいつまでも消えないという説は、オミクロン株にも当てはまるというデータですね。発症した日(0日目)ではPCRの方が抗原検査よりも明らかに検出率が高いけれど、発症4日目くらいになると抗原検査でもかなり高い陽性率になります。その後、10日もすれば抗原検査ではほとんど陰性になるみたいですね。

だから「今日から発熱、今日から咽頭痛」という人は、抗原検査がもし陰性なら、連日やるより2、3日してから再検査した方が感度が高くなりそうな感じですね。100%わかる検査があると一番いいけれど、青い猫型ロボットが出来る時代までのお預けになりそうですな。

 

 

JAMA Intern Med. 2022;182(7):701-709.

 

いつまで人に感染させるの?

オミクロンに実際かかる人が多いのを目の当たりにされていると思いますが、ほとんどの人が2,3日で熱が下がって元気になります。
で10日間の隔離の後半には「いつまで家にいなきゃイカンのや」という人が増えています。(*2022年9月7日から隔離期間は7日間となりました)

だって10日くらい感染力があるんだもん、というのが定説ですが、それって武漢やアルファの頃のデータですよね。オミクロンは?

これはオミクロンBA.1で症状があってPCR陽性になった日から毎日鼻綿棒してPCRと培養が何日後に消えるかを見たモノです。毎日鼻綿棒される側はタマッタもんじゃないですね。おい!起きろ!鼻綿棒だ!って感じですかね。

とりあえずPCRは何やかんやで15-20日くらい陽性が続くというのは前述と同じでして、培養は10日目前後まで陽性になるみたいですね。

結論としては「ウイルスの消えるのにかかる時間はデルタの時とそんなに変わるものではない」でした。
何だよコンチクショー、軽症になりやすくなったんだから人に感染させる期間も減ると思ったのにさ。という気がしてならないのでした。でもいつも思うのですが「培養ではえる期間=感染力がある期間」という図式で決めつけちゃだめですからね。実際には5日くらいで普通に生活したらうつすレベルじゃなくなってるかもだし。慎重派の国ほど、こういう結果を過大評価します。
だからこういう結果の解釈って国によって全然違うんですよね。

N Engl J Med 2022; 387:275-277

 

えっ、日本が感染者世界一位に!?

はい、8/9時点でのワールドメーターさんの世界ランキング、この黄色い枠の中が日々の感染者数ですが日本が目下ダントツ1位!
こんなにがんばってきたのにー。

ちまたでは「若者がワクチンが足りないからだ」とか「マスクをしなくなったからだ」とか「抗体保有率が低かったからだ」とかいろいろ言われておりますが、思うんですけど、他の国より日本がハメ外しているの?若者はワクチンを日本より打っているの?抗体保有率って日本より低い国あるんですけど。。ってことですよ。

日本が増える理由は理解できますけど他の国が増えてこない理由がイマイチはっきりしませんよね。

https://www.worldometers.info/coronavirus/

その1つには全数調査をどの程度やっているかと言う事も関連しているようです。

国によってはもうとっくに検査を公式にカウントしていなかったりしています。
たとえば、

「多すぎるし重症度下がったから全数報告やめたー」って事ですね。
自分で検査して自分で隔離していてくれれば治るんならそうしてもらって、重症化した人だけをきちんと病院で対応する。
って言う考え方です。

病院や保健所が把握したケースを集計して公表されるのが一般的なようです。

無症状、軽い症状で改善する人が多くなっている中で、全部数えることが大事なのか、トレンドを知る事で十分なのか、この辺りのサジ加減は考える時期に来ているとは思いますね。

 

武藤先生からのメッセージ

とにかく今大事なのは、きちんと病気のことを一般社会が理解する事。無症状の人から40°Cが5日続いてヒーヒーする人までいろいろあるから病気の重症感が見えないですよね。病気を正しく理解していないと正しい行動なんか無理です。

なので1つ、治るけど3日熱が続くのだと覚悟して下さい。喉痛いのは覚悟して下さい。そういう病気です。
確かに人によっては軽い病気ではありません。不安で不安で仕方ないと思います。ただ慌てないで下さい。救急医療が必要な人にキチンと救急医療を提供すること、そして、検査を希望する発熱者に対して、病院外で検査を速やかに出来る体制を作る事。そして一般診療へのリソースをきちんと残しておけること。これは絶対に壊しちゃダメ。

 

次回は

・コロナワクチンと一緒に打っていいワクチンは?

・味覚嗅覚障害って治るの?

・4回目ワクチン接種の効果と安全性

についてご紹介させていただきます。

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