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電子カルテに変わり、1週間が経ちました

[2022.03.08]

最近少しずつ温かくなってきました。先週は雪がちらついた日もあったのに。

そして、車を見たら黄砂がすごい。洗車にいかなきゃな。

 

さてさて、2022年3月1日、ついに当院でも紙カルテから電子カルテに変わりました。

10年以上も慣れ親しんできた紙カルテというシステムを変えるのは、当院スタッフにとって一大プロジェクトです。

2月中は、診療時間前後にみんなで電子カルテの勉強をし、シミュレーションを行ってきました。

パソコンに不慣れなスタッフもいますが、みんなで協力し、小さなトラブルも手分けして調べ、ひとつずつ壁を乗り越えています。

 

70歳を超えた院長も、基本操作はほぼできるようになり、少しずつリズムができてきました。

生きてきた時間が長ければ長いほど、人は変化を嫌がるものだと思います。

その中で、新しいシステムや考え方を受け入れようと決心した院長はさすがだなと思います。

こんな大変な思いをしてまで、なぜ今回、当院ではわざわざ電子カルテに変える事になったのでしょうか。

 

まず、紙カルテと電子カルテ、どちらの方が優れているというものではありません。

両者にそれぞれ良い部分、悪い部分があります。

紙カルテは、紙とペンさえあれば使用でき、パソコンの難しい知識は必要ありません。

デメリットとしては、時間がかかるという事。

患者さんが来院してから棚からカルテを探し、受付処理をして、診察室に回す、診療後もスタッフが受付まで運び、カルテを見ながら会計計算をする、という過程でお待たせする時間が長くなるのです。

 

電子カルテでは、システムの入ったパソコンさえあればどの部署でも閲覧でき、

診療が終われば会計も自動計算してくれ、待ち時間が短くなります。

デメリットとしては、ネットシステム環境に何らかの障害が起きると、たちまち使用ができなくなることです。

様々な病院満足度調査により、患者様の不満第1位は「診察待ち時間」となっています。

この、「待ち時間の短縮」が一番の理由となります。

 

他にも、紙カルテだと、院長の字が達筆すぎて解読するのに特別な能力が必要であったりとか(笑)、

紙カルテの保管場所に困っていたりとか。

当院の紙カルテ、受付から見えているのが全てではないのです。

裏の倉庫の棚や、スタッフルームにまで山積みなのです。

 

そんなこんなで、現在、当院では電子カルテ操作に慣れるために皆で頑張っています!

最近では、スタッフの絆がより深まってきているのではないかと、密かに嬉しく思っています。

何か大きなプロジェクトをみんなで乗り越えるという過程は、とてもワクワクします。

学園祭の準備期間を経て一つにまとまるクラスメイトのような感覚ですね。

 

新しいシステムに慣れるまでは、逆に時間がかかったり、簡単な事に手間取ったりしてしまうかもしれません。

私を含め、スタッフが冷や汗をかいてマゴマゴしていたりするかもしれませんが、

どうか、温かい気持ちで見守っていただければ幸いです。

 

今後もより良い診療を受けていただけるように、スタッフ一同邁進してまいります。

 

水曜担当医 渡邉 ともこ

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